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ポンプ用縦型巻線形モーター100kW440V10Pの分解整備

巻線型モーターのステータコイルの巻替修理
巻線型モーターのステータコイルの巻替修理
機器種類 巻線形100kW 440V 10P
機器メーカー 日立
現地/工場持込 工場持込
お客様エリア  
お客様業種 水処理・環境設備
ご相談内容 ポンプ用モーター(巻線形100kW・440V・10P)の修理・整備
施工内容 スリップリング整備、ブラシ引揚装置部品製作・交換(フォーク・ピン)、他オーバーホール

お客様からのご相談内容

ポンプ場に設置されてるポンプ用の巻線形モーター(100kW10P)について、ブラシ引揚装置とスリップリングの接続部にあたるフォークとツメが溶断に近い損傷状態となり稼働できなくなったというお問合せを頂きました。スリップリング表面も荒損していたことから、該当の部品の製作・交換も含めて、所謂、巻線形のオーバーホールを総合的におこないました。特にフォークとツメは製作対応してくれるところがなくて・・・ということでした。

整備/修理前の状態(Before)

遠隔地からのご依頼でしたが、写真等で前情報を頂いていた通り、ブラシ引揚装置とスリップリングの接続部に該当するフォークとピンの損傷が確認できました。また、スリップリング表面が写真でイメージしていたものより激しく荒れており、程度によってはスリップリング交換が必要かもしれませんでした。状況をお客様に伝えたうえ、スリップリングについては旋削整備にて対応可能か判断すべく、実際に手をかけていきました。

整備/修理結果(After)

 スリップリング交換が必要かもしれないと予期されましたが、深部には至っていなかったので通常の旋削整備でスリップリングは再生することができました。また、ベアリングも銘板情報には未記載の比較的特殊なベアリングで、入荷に時間がかかってしまったのは想定外でしたが、何とか納期までに間に合うことができました。根本の不良原因だったフォークとピンについても取引業者に依頼し製作対応をして、交換・取付をおこないました。

さらに、無負荷通電試験、絶縁抵抗測定、振動・温度測定を通じて、整備後の状態を確認した結果、すべての測定項目が良好な基準値内に収まっており、正常な運転が可能な状態に復旧したことが確認されました。

ワンポイントアドバイス

巻線形モーターのブラシ引揚装置に関わる不良は、本件のようにフォーク・ピンの不良が原因となっていることが多いです。直近でも、メーカーで該当部品の提供ができない等、本件と同じような内容でお困りのお客様がいらっしゃいました。弊社でしたら、部品製作手配から、巻線形モーターの全体的なオーバーホール(コイル巻替も含む)に対応可能ですので、同様もしくは類似の症状でお困りの際はお気軽にお問合せ下さい。

1.分解前
1.分解前
2.ショートリング状況(fフォーク破損)
2.ショートリング状況(フォーク破損)

3.フォーク破損状況
3.フォーク破損状況
4.スリップリング状況(ツメ破損)
4.スリップリング状況(ツメ破損)

5.スリップリング旋削前
5.スリップリング旋削前
6.スリップリング旋削仕上
6.スリップリング旋削仕上

7.スリップリング組立(ツメ・フォーク交換・取付)
7.スリップリング組立(ツメ・フォーク交換・取付)
8.ローターワニス含浸処理後
8.ローターワニス含浸処理後

9.負荷側ベアリング取付け
9.負荷側ベアリング取付け
10.ショートリング取付け
10.ショートリング取付け

11.スリップリング・カーボンブラシ・ホルダー取付け
11.スリップリング・カーボンブラシ・ホルダー取付け
12.組立、塗装完了
12.組立、塗装完了

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