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巻線形高圧モーターのオーバーホール/巻替え

ボールミル用巻線形高圧モーターのオーバーホール
ボールミル用巻線形高圧モーターのオーバーホール
機器種類 ボールミル用巻線形高圧モーター75kW8P
現地/工場持込 工場持込
お客様エリア 岩手県
お客様業種 その他製造業 (窯業・土石製品製造業)
ご相談内容 巻線形モーターのステーターコイル巻替修理
施工内容 ステーターコイル巻替修理、およびスリップリング旋削整備含むオーバーホール

今回は、巻線形モーターのステーターコイル焼損にともなう巻替修理のご紹介です。

巻線形モーターは、スリップリングを経由して二次抵抗器が接続されていて、スリップリングやブラシが設けられていることから二次抵抗制御による始動及び速度制御ができるのが特徴です。そのためスリップリングを有することが巻線形モーターの特徴とも言い換えられますが、カーボンブラシと接するスリップリング面が特に荒れやすいことから、スリップリングの整備が巻線形モーターの整備の際には欠かせません。

整備/修理前の状態(Before)

本件においては、ステーターコイル焼損を起こしておりました。また、スリップリングの荒れが酷い場合は、以下の写真(本件とは別件)のような状況に陥ることも少なくありません。

整備/修理結果(After)

ステーターコイルの巻替え整備も行いました。高圧モーターであったため、ご覧のようにコイル銅線は平角線です(※低圧モーターの場合だと一般的には丸線)。コイルを抜き取る前のステーターコイル状況を見るところ、絶縁物の劣化が確認され、経年使用による絶縁物の劣化がコイル焼損につながった可能性が高いと考えられました。尚、高圧モーターの巻替の際には、巻替完了後に、耐圧試験も行うこととしています。

あわせて、巻線型モーターの一般的な整備内容として、スリップリングまわりの整備もおこないました。

ワンポイントアドバイス

釜石電機では、スリップリング整備はもちろん、損傷が激しい場合は、スリップリング製作もおこなっております。巻線形モーターはクレーン等にも使われることが多く、クレーン用の巻線形モーターも弊社でもよく整備しています。

1.分解前
1.分解前
2.スリップリング状況
2.スリップリング状況

3.ステーターコイル焼損状況(絶縁物劣化)
3.ステーターコイル焼損状況(絶縁物劣化)
4.スリップリング旋削前※別事例写真
4.スリップリング旋削前※別事例写真

5.スリップリング旋削仕上
5.スリップリング旋削仕上
6. ステーターコイル入れ
6. ステーターコイル入れ

7.スリップリング取付・振れ確認
7.スリップリング取付・振れ確認
8.耐圧試験
8.耐圧試験

9.無負荷通電試験
9.無負荷通電試験
10.組立・塗装完了
10.組立・塗装完了

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