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サイクロ減速機モーターの整備/シャフト再生

排液部コーティングポンプオーバーホール
排液部コーティングポンプオーバーホール
機器種類 サイクロ減速機モーター22kW整備(1段形)
現地/工場持込 工場持込
お客様エリア 岩手県
お客様業種 その他製造業 (窯業・土石製品製造業)
ご相談内容 モーター停止にともなう整備・修理
施工内容 UZ軸ベアリング軸溶射加工、モーター負荷側ブラケットブッシュ加工含むオーバーホール

減速機の中でも良く知られ、我々が日頃お世話になっているお客様も良く使われている住友のサイクロ減速機の整備事例についてご紹介します。他の減速機同様に、サイクロ減速機においてもコンベアなどの搬送ラインで良く使われていることが多いです。

サイクロ減速機の整備で良く見られる事例としては、サイクロ減速機の減速メカニズム・特徴により、偏心軸受(UZベアリング)部のシャフト摩耗が散見されます。当箇所は、モーターと減速機を接続する箇所にもあたるため、その都合、負荷のかかりやすい箇所とも言えると思います。

今回ご紹介する事例においては、モーター停止トラブルによる修理依頼でした。

整備/修理前の状態(Before)

損傷状態は酷く、負荷側ベアリングが破損しており、その影響で負荷側ブラケットのブッシュ加工が必要でした。加えて、やはり偏心軸受(UZベアリング)部のシャフト(=UZ軸)摩耗が発生していました。

整備/修理結果(After)

該当部は溶射加工で再生を施しました。ちなみに、ベアリング破損を起こしている場合、ローターがステーター内部の鉄心と擦ってしまい、ステーターコイル焼損に繋がる可能性もおおいにありますが、今回は焼損には至らなかったため、負荷側ブラケットブッシュ加工を行いました。ブッシュ加工で済んだのは不幸中の幸いとも言えます。尚、ステーターコイルは洗浄・乾燥・ワニス含浸処理、当社いうところの標準整備内容で絶縁補強を施しました。

ワンポイントアドバイス

当件の該当にはなりませんでしたが、サイクロ減速機においては、低速軸のベアリング部摩耗や低速軸ケース(横長ケース)の嵌合部摩耗も良く起こる症状です。前者においては溶射加工、後者においてはブッシュ加工等で再生処理を施します。

また、サイクロ減速機には減速機の段数に種類があり、当件は1段形のものでしたが、2段形になると減速部品が増えるので、その分、摩耗部品が増えやすくなります。組立等、2段形のほうが整備に手間がかかりますが、損傷症状は1段形も2段形も大きく変わらないので、いずれも弊社で問題なく整備可能です。

サイクロ減速機にしても、他の減速機にしても、部品調達から弊社で可能ですし、多数の整備実績がございますので、お困りの際はお気軽にお問合せ下さい。

1.サイクロ切り離し
1.サイクロ切り離し
2.偏心軸受(UZベアリング)取外し
2.偏心軸受(UZベアリング)取外し

3.モーターベアリング軸溶射仕上
3.モーターベアリング軸溶射仕上
4.モーターUZ軸溶射仕上
4.モーターUZ軸溶射仕上

5.負荷側ブラケットブッシュ入れ仕上
5.負荷側ブラケットブッシュ入れ仕上
6. ステーター洗浄
6. ステーター洗浄

7.外ピン、外カラー、UZベアリング取付け
7.外ピン、外カラー、UZベアリング取付け
8.曲線板、内ローラー取付け
8.曲線板、内ローラー取付け

9.無負荷通電試験
9.無負荷通電試験
10.塗装完了
10.塗装完了

株式会社釜石電機製作所

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