機器種類 | 船舶ウィンチ用DCモーター320kW |
機器メーカー | 海外製 |
現地/工場持込 | 工場持込 |
お客様エリア | 青森県 |
お客様業種 | その他 |
ご相談内容 | 船舶ウィンチ用DCモーターのオーバーホール |
施工内容 | 絶縁補強処理(ワニス含浸処理など) |
お客様からのご相談内容
最近は様々なお客様から直流モーター整備のお引き合いを頂きます。遠方からの問合せもよく頂きますし、モーターの用途も多岐にわたります。今回は、船舶のウィンチに使われている大型直流モーター整備のご依頼を頂きました。この船に使われている設備はすべて海外製らしく、モーターも例外なく海外製(イタリア製)でした。
整備/修理前の状態(Before)
10年ほど使用していましたが、カーボンブラシの交換以外は、ほとんどメンテナンスを行っていなかったため、お客様が「何か不具合が生じていないか?」、「次の航行に影響が出る恐れがないか?」と不安に思われて、整備のご依頼をいただきました。
実際に分解・測定・点検を行ったところ、電機子/アマチャーの絶縁劣化が確認され、次の航行時には、モーターコイルの焼損が起こってもおかしくない状況でした。
整備/修理結果(After)
絶縁劣化が確認できましたが、通常の絶縁補強処理(ワニス含浸処理など)で復旧が可能なレベルであったので、標準的なオーバーホールを実施しました。
船舶に使用されているため海水、つまりは塩分の影響で絶縁劣化が起きている可能性があるため、入念に洗浄しました。アマチャーはもちろん、ステーターコイルも同様に処理し、無事に絶縁を回復させて整備を完了しました。
ワンポイントアドバイス
「おかげさまで船上でモーターが元気に動いております」とのお声をいただくと、整備した甲斐があったと感じ、モーター整備屋冥利に尽きます。お客様には、コイル焼損などの重大な問題が発生する前に定期的な整備をお勧めしています。
当社は、海外製でも対応に問題ないですとアナウスしていますが、実際に、英語びっしりのモーター仕様書には毎回苦労していますが、そのようなことはお気にせず、ご不安なモーターがありましたら、どうぞお気軽にお問合せください。