釜石電機では、モーターはもちろん、減速機についても、あらゆるメーカーの機器の修理・整備を承っております。他社では修理困難な機器や廃番品であっても、経験豊富な技術者が修理にあたり、一刻も早い復旧のお手伝いを致します。
減速機とは
減速機とは、モーターの回転速度を減速するとともに、トルクを高める装置のことです。モーターとそれによって動く装置の間に減速機を設置することで、必要な回転速度とトルクを得ることができます。工場内の産業ロボットや搬送ラインから、船舶のスクリュー、航空機のプロペラなどに幅広く使われています。
減速機には歯車、シャフトなど機構部品が使われているため、経年劣化により様々なトラブルが発生します。このために、安定した運用を維持するには、定期的な整備と修理が必要です。
貴社の減速機に異常はありませんか?
減速機によくあるトラブルの原因と対策を紹介します。これらを放っておくと重大な故障につながることがありますので、早めにご相談ください。
異音がする
原因 | 対策 |
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歯車、ベアリング、シャフトの破損 | 破損箇所の修理又は交換 |
ベアリングの取り付け不良 | 芯出し調整 |
オイルの劣化 | オイル交換 |
振動する
原因 | 対策 |
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ベアリングの破損・摩耗 | ベアリングの修理又は交換 |
不適切な芯出し | 芯出し調整 |
歯車の摩耗 | 歯車の整備又は交換 |
回転不能
原因 | 対策 |
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歯車、ベアリング、シャフトの破損 | 破損箇所の修理又は交換 |
歯車の摩耗・焼付き | 歯車の整備又は交換 |
歯車へ異物混入 | 異物の除去、オイル交換 |
油漏れ
原因 | 対策 |
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オイルシールの破損 | オイルシールの交換 |
オイルプラグの締め付け不足 | オイルプラグの締め付け直し |
エア抜きプラグの詰まり | エア抜きピンの取り外し |
釜石電機の減速機整備の特徴
部品入手から整備、補修まで一貫対応
溶射加工による部品の修復の可能性、交換部品の入手可否などを総合的に検討した上で、費用面、納期面で最適な整備となるように取り組んでいます。
例えば、シャフト・軸に摩耗が確認された場合は、該当部分の溶射で復旧させます。また、オイルシールをはじめとした消耗部品については、手配から交換まで一貫してお任せ頂けます。
納期面でのメリット
新品購入に比べて短納期で再生が可能です。減速機の仕様や他の損傷状態にもよりますが、特急であれば、約1週間から10営業日程度で対応することが可能です。
豊富な実績
長年のモーターの修理・整備で培った技術を基に、減速機の整備・修理についても豊富な実績があります。
主な対応品目
減速機でいうと、住友製のサイクロ減速機が良く知られておりますが、近年では海外製の減速機をお使いのユーザー様も増えてきています。 特に、バイオマス発電関係のお客様においては、SEW製の減速機をよくお使いになられている印象がありますし、お引き合いも多く頂きます。
当社ではサイクロ減速機はもちろん、SEW製も含め、各種減速機用部品調達も可能ですので、減速機修理業者がお近くにない等でお困りの場合は、お気軽にお声掛けください。
減速機及び減速機用モーターの整備事例
今回は、自動倉庫で使われている走行車用の減速機の整備事例をご紹介します。この減速機は椿本製の減速機モーターになります。
減速機モーターの整備においては、経年使用におけるオイルシール部の摩耗によってオイル漏れが生じ、場合によっては、モーター内部にオイルが侵入してしまうという症状がよく見受けられます。
オイル漏れ自体、歓迎される症状ではもちろんありませんし、オイルがモーター内部へ混入・侵入が起こってしまうと、モーターの絶縁低下の助長する可能性があります。オイル自体がモーターの絶縁低下に影響を及ぼすわけではないのですが、コイル内部のほこり粉塵付着を促進することになりますので、間接的にモーターの絶縁低下に影響する可能性があるという言い方がいいかもしれません。
摩耗が確認された場合は、該当部分のシャフト・軸に溶射を実施する等して、オイルシールをはじめとした消耗部品を新しく交換して整備完了となります。
減速機の整備・修理のご依頼について
ご質問やご依頼の際には、以下の問い合わせフォームからご連絡をお願いします。
減速機の整備・修理に関してご不明点があれば、お気軽に問い合わせフォームよりご照会ください。